The Power of Positive Thinking

ポジティブ(前向き)な考えの力

(このブログは私がこの春、IFAで講義した内容からです)

米国エール大学の心理学者ウィリアム・カインによると、21世紀は「香りの時代」になります。「においが体を調整し心に影響を及ぼす、基本的な、神経生理学的な方法の素晴らしい理解を得るでしょう。そして振る舞いに影響を与え、気分を調整し、痛みを軽減出来るでしょう」


不安、落ち込み、恐れや高血圧の形で、ストレスは今日、都市向きライフスタイルで発生する、最も一般的な問題です。「前向きなな思考」や「物事を良くとらえる」事が、人体の健康と心の衰弱状態に対抗する方法として真に価値があり、科学的な領域で理解され始めています。ミシガン大学心理学科バーバラL.フレドリクソンは、ポジティブな感情(例えば喜び、感謝または満足感)を育む価値につての、彼女の画期的な研究を主張しています。

「ネガティブ(否定的)な感情と比べ、ポジティブ(前向き)な感情はほとんど考慮されていません。ポジティブな感情は時々問題(例えば躁病、薬物依存)を起こしますが、これらの問題は、心理学者や感情研究者の間では優先度が低い問題だとみなされています。


喜びは、例えば遊びたいという衝動を生み、限界を押し広げ、創造的です。社会的・物理的な振る舞いだけでなく、知的・芸術的な振る舞いをも明らかに促します。

関心(現象学的に確かなポジティブな感情)は、探検したいという衝動を生み、新しい情報や経験をつかみ、その過程で自己がひろがります。

満足は、また違ったポジティブな感情であり、落ち着いて現在の生活環境を満喫したいという衝動や自身や世界の新しい視野をうみます。

愛は、私たちが探しそして吟味する愛する者を、一緒に遊びたい(play with)衝動が繰り返す周期を引き起こす-ことに繋がる、安全な状況を経験した、明らかにポジティブな感情(例えば、喜び、関心そして満足)の混合物として認識されます」


彼女の作品で、ポジティブな感情(例えば喜び、関心、満足と愛)は必要不可欠な要素であり、したがって幸福の科学での重要な話題であると強調します。彼女は、人々は自分の生活の中や、周りの人々の生活の中でポジティブ感情を育むべきだと主張します。なぜならそうする事で気分を良くさせるだけでなく、人々をさらに良い方に向かわせ、また繁栄と健康長寿へと導くからです。


「ポジティブな感情に満たされている時、人々は飛び立ちます。彼らは快活で、創造的で、生成的で、可能性に満ち、みごとに複雑になります。拡張-形成理論では、ポジティブな感情がどのように人を前に向かせ、また幸福へと導くか、伝えています」

仏教の伝統において、ポジティブな精神を養う価値は、健康と自他の幸せを促進する最高の方法として認識されています。喜び、慈愛、思いやり、平静、は古典的な仏教の教えにおいて養われ、喜び、関心、満足、愛を説くバーバラ・フレドリクソンのポジティブ精神の特色と類似しています。


私たちは、健康全般においてポジティブな気分状態の価値を認識するようになったら、これは天然香料が著しい成果のある領域があることを理解することができます。例えば、ジャスミンの香りは、「愛の香り」として東洋では知られていて、著しい高揚効果と媚薬効果をもたらします!マルセル・ラバブルによると、それは抑制を解き、想像力を開放し、そして、バーバラ・フレデリックソンが分析した積極的な喜びの気分と同じ言葉がある場所に、活き活きした遊び心を作ります。 


心と感情に大きな影響をもたらす、伝統的でよく知られたこう1つのオイルはローズで、400以上の成分を持つ複雑な芳香植物です。ローズは美しくて、豊かで、酔わせる香りでなので、情熱と愛に関して長年の評価を得ています。芳香心理療法では、うつ病、悲しみ、孤独や喪失を伴う感情の状態のために治療的に非常に貴重であると考えられます。


実際には、イランイラン、ネロリ、チャンパカ、水仙、イモーテルのような花のアブソリュートの多くが、(ナツメグ&ベイ月桂樹がそうであるように)特に大規模な用量で、陶酔効果を誘発する傾向があります。これらは幸福感を向上させ、私たちの気分に影響を与える、エッセンシャルオイルのほんの一例です。

ジュリア・ローレス